美しき売り子の具現化
2020-06-13
売り子から売り子へのインタビュー「売り子の神髄」
第6弾は先日公開したギャラリー集が、この1ヶ月でトップのアクセス数を記録したなおさんです。
そんな彼女の売り子に対するひたむきな姿勢をご紹介いたします。

広島から上京後、誰もが知ってる場所で働きたいとの思いから東京ドームで売り子をすることを決めたなおさん。
売り子になったときから全力で打ち込み、一年目からシフトには皆勤で入っていたものの、なかなかビールに定着できずに、ビールのチャンスをもらえても、結果が出なければウィスキーに降格する日々を送っていたそうですが、2年目のシーズンに入ってすぐ転機が訪れます。
「その年はプロ野球の開幕前にWBCが開催された年でした。
先輩方と共有する時間が増えた中で、アドバイスをもらいながら、徐々に売り方のコツを学び、切磋琢磨できたことが結果につながり、ビール定着へのきっかけとなりました。
それに加えて、1年目に頑張った姿をお客様が見てくださっていて応援してくださる方が増えたこともビールに定着できた要因です。」
念願のビールへの切符をつかんだものの、与えられた売り場は激戦区のバックネット裏。
この場所はある程度お客様が固定化されており、新規を獲得するのが難しいとされます。
「なかなか理想の売上には程遠く、昨日よりは今日、今日よりは明日という形で少しずつ杯数を伸ばしていければと、、でも現状に満足はできない感じでした。」
と語るなおさん。
しかし、粘り強く自分にできることを続けていると徐々に変化が。
「多くのお客さんが自分の頑張りや成長を常に見てくださっていたことが大きかったです。
1試合1試合丁寧に気を抜かず、売れない試合も諦めず常に笑顔、一人一人丁寧な接客を心がけていると自然とお客さんの数が増えていきました。」

頭ではわかっていても、美しい接客を続けることは簡単なことではありません。
売れない試合なら特に。
そんなときは仲間が、時にはお客様が力をくれました。
「後輩も入ってくるのでそれに負けないプライドと、同期先輩と切磋琢磨することでモチベーションを保つことができたと思います。
売れない時でも今先輩は笑顔で頑張っているんだと思うと頑張ろと思えますし、お客様から辛い時は少し休んで行きなと優しい言葉をかけてもらえたことも支えになったと思います。」
そして一年後、二度目の転機が訪れます。
バックネット裏からオレンジシートのある1塁ポールエリアに配置換えされたのです。
「ポールは私が尊敬していた先輩の場所でした。
その方が引退するにあたって、そこを引き継ぐ形で配置が変わったのでためらいはなかったです。
先輩が築き上げてくれた場所をしっかりと引き継いで行かなければなと身が引き締まる思いでした」

普通であればある程度自分のポジションを掴んでいると、他の売り場へ移るときには恐怖心や或いは慢心が生まれがちなものですが、場所がかわってもなおさんの強みが生きます。
「元々バックネット裏でやっていたこともあり、接客においての丁寧さ姿勢は常に気を使っていました。
東京ドームでは結構立ちながら注ぐことが多いですが、私は必ずどの売り場でも膝をついてお客様の目線と同じ目線で注いでいました。
姿勢が猫背な売り子は自信のないように見えますし、"売れてないのかな?""ぬるいのかな?"と思わせてしまうので姿勢は常に意識していました。
あとは常に視野を広くして、お客様の声をすぐにキャッチできるようにも心がけてましたね。」
元々の性格からあふれ出すお客様への心遣いと、先輩たちから学んだ経験と技術が合わさって彼女を特別な売り子にしたのでした。
最後に売り子から得たものを教えてくださいました。
「なによりも最高の仲間とお客さんに出会えたことです。
もともと人見知りだったのですが、人見知りもなくなり、相手の懐に入り込むのが得意になりました」

インタビュー後にお礼のメールを送ると、
「私自身も売り子をしていた時を思い出して改めて社会人としても頑張らないとなと思えました。ありがとうございます」
とのお返事が。
聞き手の私にも感謝の言葉をくださったなおさんは、美しさに優しさと心遣いを兼ね備えたステキなお姉さんでした。
第6弾は先日公開したギャラリー集が、この1ヶ月でトップのアクセス数を記録したなおさんです。
そんな彼女の売り子に対するひたむきな姿勢をご紹介いたします。

広島から上京後、誰もが知ってる場所で働きたいとの思いから東京ドームで売り子をすることを決めたなおさん。
売り子になったときから全力で打ち込み、一年目からシフトには皆勤で入っていたものの、なかなかビールに定着できずに、ビールのチャンスをもらえても、結果が出なければウィスキーに降格する日々を送っていたそうですが、2年目のシーズンに入ってすぐ転機が訪れます。
「その年はプロ野球の開幕前にWBCが開催された年でした。
先輩方と共有する時間が増えた中で、アドバイスをもらいながら、徐々に売り方のコツを学び、切磋琢磨できたことが結果につながり、ビール定着へのきっかけとなりました。
それに加えて、1年目に頑張った姿をお客様が見てくださっていて応援してくださる方が増えたこともビールに定着できた要因です。」
念願のビールへの切符をつかんだものの、与えられた売り場は激戦区のバックネット裏。
この場所はある程度お客様が固定化されており、新規を獲得するのが難しいとされます。
「なかなか理想の売上には程遠く、昨日よりは今日、今日よりは明日という形で少しずつ杯数を伸ばしていければと、、でも現状に満足はできない感じでした。」
と語るなおさん。
しかし、粘り強く自分にできることを続けていると徐々に変化が。
「多くのお客さんが自分の頑張りや成長を常に見てくださっていたことが大きかったです。
1試合1試合丁寧に気を抜かず、売れない試合も諦めず常に笑顔、一人一人丁寧な接客を心がけていると自然とお客さんの数が増えていきました。」

頭ではわかっていても、美しい接客を続けることは簡単なことではありません。
売れない試合なら特に。
そんなときは仲間が、時にはお客様が力をくれました。
「後輩も入ってくるのでそれに負けないプライドと、同期先輩と切磋琢磨することでモチベーションを保つことができたと思います。
売れない時でも今先輩は笑顔で頑張っているんだと思うと頑張ろと思えますし、お客様から辛い時は少し休んで行きなと優しい言葉をかけてもらえたことも支えになったと思います。」
そして一年後、二度目の転機が訪れます。
バックネット裏からオレンジシートのある1塁ポールエリアに配置換えされたのです。
「ポールは私が尊敬していた先輩の場所でした。
その方が引退するにあたって、そこを引き継ぐ形で配置が変わったのでためらいはなかったです。
先輩が築き上げてくれた場所をしっかりと引き継いで行かなければなと身が引き締まる思いでした」

普通であればある程度自分のポジションを掴んでいると、他の売り場へ移るときには恐怖心や或いは慢心が生まれがちなものですが、場所がかわってもなおさんの強みが生きます。
「元々バックネット裏でやっていたこともあり、接客においての丁寧さ姿勢は常に気を使っていました。
東京ドームでは結構立ちながら注ぐことが多いですが、私は必ずどの売り場でも膝をついてお客様の目線と同じ目線で注いでいました。
姿勢が猫背な売り子は自信のないように見えますし、"売れてないのかな?""ぬるいのかな?"と思わせてしまうので姿勢は常に意識していました。
あとは常に視野を広くして、お客様の声をすぐにキャッチできるようにも心がけてましたね。」
元々の性格からあふれ出すお客様への心遣いと、先輩たちから学んだ経験と技術が合わさって彼女を特別な売り子にしたのでした。
最後に売り子から得たものを教えてくださいました。
「なによりも最高の仲間とお客さんに出会えたことです。
もともと人見知りだったのですが、人見知りもなくなり、相手の懐に入り込むのが得意になりました」

インタビュー後にお礼のメールを送ると、
「私自身も売り子をしていた時を思い出して改めて社会人としても頑張らないとなと思えました。ありがとうございます」
とのお返事が。
聞き手の私にも感謝の言葉をくださったなおさんは、美しさに優しさと心遣いを兼ね備えたステキなお姉さんでした。
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