売り子の呼び出しは可能?
2020-05-01
何気なく「売り子」で検索していたら、あるサービスを提供しているサイトにたどり着きました。
スマホで選んだグルメやグッズを座席までお届け。
新たなスタジアム体験を提供するというサービス。
その名も売り子ール

※株式会社ウフルより
要するに、売り子を自分の座席にアプリを使って呼べるサービスなわけですが、結論からいうと売り子の文化が根付いている球場では難しいと思います。
ただ、これが一見するととてもいいサービスなんですよね。
おそらく野球そしてビールファンの誰しもが一度は考えたことがあるでしょうし、自分が好きな時にお気に入りの売り子を呼べるわけですから。
この素晴らしいサービスが難しいと思う理由を解説します。
なぜ難しいのか
・そもそも売り子の目の前にはお客さんがいる
売り子が背負う10リットルのビール1樽あたりの平均の樽替え時間は10分~20分。
特に販売開始すぐは、早い子だと10分を切る場合もざらにあります。
そんな忙しいときに呼び出されたら、たまったもんじゃありません。
特に球場についたばかりのお客さんはすぐにビールを買いたいでしょうから、目の前にいるお客さんに待ってもらって端末利用者のところへ行くことは、売り上げを落とすことにつながりますし、そもそも失礼極まりないです。
・ビールを迅速に提供できる状況にあるかわからない
アプリで呼んでくれたお客さんまでの距離、売り子が背負っているビールの残量、接客中かどうかなど、いろんな要素が絡み合う可能性がいつでも起こり得るのが移動販売である売り子の特徴です。
呼び出した売り子が休憩してる可能性だってあるわけじゃないですか。
特定の売り子さんを呼び出せる状況が生まれることのほうが少ない気がします。
端末で呼び出すというのはいってしまえば店舗販売のデリバリーなので、移動販売の定義とは真逆なわけです。
実は東京ドームで失敗例が…

※クラウド Watchより
たまたま東京ドームに野球を見に行った時に、腕時計のようなものをつけてた売り子がいたので、後輩に聞くとこれだったんです。
専用端末を持ったレジェンドシートのお客さんが注文すると、腕時計に通知が来て最初にスワイプした売り子さんに座席が表示される…みたいな感じだったと思います。
案の定というか予想通りというか、通知が来ても無視する売り子が続出したり、注文したお客さんも売り子が来る前に別の売り子からすでに買ってたりとうまくいかなかったようで…
結局そのシーズン1年でサービスの提供は終了したと聞きました。

※クラウド Watchより
では改善点は??
・売リ子-ル専用の売り子を用意する
売り子としての経験値や実力も必要ないので、人材の確保には困らなそうです。
しかし、売り子特有の歩合というところが少し難しくなるかもしれません
待機場所や端末利用者の増加への対応は求められそうです。
・専用売り子のほうが稼げる仕組み作り
こちらに特化した売り子が稼げることがわかれば、自然と人材は流れるでしょう。
かわいい子が比較的にそろうことも考えられます。
ただ、人件費を相当かけなくてはならないはずなので、現実的には難しそうですが。
・徹底的に突き詰める
アプリ一つで、どの売り子が、どこにいて、どれくらいビールが残っていて、手が空いてて…など売り子を取り巻く情報が逐一わかるのであれば物凄く有用的だと思います。
提供時間やサービスの可否をお客様が把握できるので、ストレスも軽減されると思います。
ただこれも、はっきり言って売り子がどういった状況かどうかは少し周りを見渡せばわかることなので、高い開発費をかけてまで導入する必要があるかと言われれば疑問が残ります。
サービス自体はとても夢のある話で、アプリもしっかり作られていると思います。
それに、Bリーグや地方のJ2クラブのようにキャパが小さめの場所なら大きな効果が期待できそうです。
しかし、現在売り子として働いている子たちのことを考えると、サービスの提供側が売り子業界を理解しきれていない感は否めません。
現状のミスマッチを超える数のトラブルが起こってしまっては本末転倒なので、まだまだ改善の余地がありそうです。
スマホで選んだグルメやグッズを座席までお届け。
新たなスタジアム体験を提供するというサービス。
その名も売り子ール

※株式会社ウフルより
要するに、売り子を自分の座席にアプリを使って呼べるサービスなわけですが、結論からいうと売り子の文化が根付いている球場では難しいと思います。
ただ、これが一見するととてもいいサービスなんですよね。
おそらく野球そしてビールファンの誰しもが一度は考えたことがあるでしょうし、自分が好きな時にお気に入りの売り子を呼べるわけですから。
この素晴らしいサービスが難しいと思う理由を解説します。
なぜ難しいのか
・そもそも売り子の目の前にはお客さんがいる
売り子が背負う10リットルのビール1樽あたりの平均の樽替え時間は10分~20分。
特に販売開始すぐは、早い子だと10分を切る場合もざらにあります。
そんな忙しいときに呼び出されたら、たまったもんじゃありません。
特に球場についたばかりのお客さんはすぐにビールを買いたいでしょうから、目の前にいるお客さんに待ってもらって端末利用者のところへ行くことは、売り上げを落とすことにつながりますし、そもそも失礼極まりないです。
・ビールを迅速に提供できる状況にあるかわからない
アプリで呼んでくれたお客さんまでの距離、売り子が背負っているビールの残量、接客中かどうかなど、いろんな要素が絡み合う可能性がいつでも起こり得るのが移動販売である売り子の特徴です。
呼び出した売り子が休憩してる可能性だってあるわけじゃないですか。
特定の売り子さんを呼び出せる状況が生まれることのほうが少ない気がします。
端末で呼び出すというのはいってしまえば店舗販売のデリバリーなので、移動販売の定義とは真逆なわけです。
実は東京ドームで失敗例が…

※クラウド Watchより
たまたま東京ドームに野球を見に行った時に、腕時計のようなものをつけてた売り子がいたので、後輩に聞くとこれだったんです。
専用端末を持ったレジェンドシートのお客さんが注文すると、腕時計に通知が来て最初にスワイプした売り子さんに座席が表示される…みたいな感じだったと思います。
案の定というか予想通りというか、通知が来ても無視する売り子が続出したり、注文したお客さんも売り子が来る前に別の売り子からすでに買ってたりとうまくいかなかったようで…
結局そのシーズン1年でサービスの提供は終了したと聞きました。

※クラウド Watchより
では改善点は??
・売リ子-ル専用の売り子を用意する
売り子としての経験値や実力も必要ないので、人材の確保には困らなそうです。
しかし、売り子特有の歩合というところが少し難しくなるかもしれません
待機場所や端末利用者の増加への対応は求められそうです。
・専用売り子のほうが稼げる仕組み作り
こちらに特化した売り子が稼げることがわかれば、自然と人材は流れるでしょう。
かわいい子が比較的にそろうことも考えられます。
ただ、人件費を相当かけなくてはならないはずなので、現実的には難しそうですが。
・徹底的に突き詰める
アプリ一つで、どの売り子が、どこにいて、どれくらいビールが残っていて、手が空いてて…など売り子を取り巻く情報が逐一わかるのであれば物凄く有用的だと思います。
提供時間やサービスの可否をお客様が把握できるので、ストレスも軽減されると思います。
ただこれも、はっきり言って売り子がどういった状況かどうかは少し周りを見渡せばわかることなので、高い開発費をかけてまで導入する必要があるかと言われれば疑問が残ります。
サービス自体はとても夢のある話で、アプリもしっかり作られていると思います。
それに、Bリーグや地方のJ2クラブのようにキャパが小さめの場所なら大きな効果が期待できそうです。
しかし、現在売り子として働いている子たちのことを考えると、サービスの提供側が売り子業界を理解しきれていない感は否めません。
現状のミスマッチを超える数のトラブルが起こってしまっては本末転倒なので、まだまだ改善の余地がありそうです。
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