責任と誇りの象徴
2020-06-13
売り子のシンボルともいうべき花飾り。
その一つ一つには、いろんなエピソードがあります。
今回は東京ドームの元売り子なおさんにお話を伺いました。

花遍歴
1年目:なし
2年目:自分で購入
3年目:売り場を引き継ぐ先輩のおさがり
4年目:違う売り場の先輩のおさがり
特に決まりがあるとか罰則があるわけではないのですが、暗黙の了解で花をつけるのは2年目からとされています。
なおさんも多分に漏れず、花をつけ始めたのはある程度技術がつきビールに定着できた二年目から。
「2年目になって自分で選んで買い、3年目でエリアを変更してからは、そのエリアを移動することになった尊敬する先輩のお花を頂きました。
4年目からは自分の実力を試したい気持ちもあり、当時の担当売り場とは関係のない、バックネット裏でお世話になった先輩のお花を着けて販売してました。」
(なおさんの詳しいインタビューはコチラ)
売り子の付ける花は、気分でコロコロ変えているわけではないんです。
その時の気持ちや状況や人間関係など、いろんな要素が詰まっています。

花を受け継ぐ効果
・お客様も引き継げる
「先輩方のお花を受け継ぐと、その先輩のお客様方が覚えていてくださり、打ち解けるきっかけになることができたので、お花は私のアピールポイントでもありました。」
となおさんが話してくれたように、ほとんどのお客様は顔や名前と同じように花も覚えてくれているので、先輩が引退して自分が新しく売り場を引き継ぐときなどは、特に重要な役割を果たしてくれます。
・やる気スイッチ
「先輩から受け継いだお花なので、責任感とプライドの象徴でもありました。
ユニホームに着替えてお花をつけるだけでやる気いっぱいになります!」
数多くの後輩の中から自分を選んでくれたという想いを無下にはできないので、気持ちの入り方もいい方向へと変わってきます。
周りからも"あの先輩の花付けてるのに売れないじゃん"とか思われたくないですし、プレッシャーにはなりますが、同時に気合を入れるための役割も果たしてくれます。

たかが花されど花。
「お花を忘れたり壊れて治していてお花がないとソワソワするし安心感もなくて100%の力を出せなかった気がします。
私にとっては可愛いだけのお花ではなく、大袈裟ですがお守りのような感じでした。」
譲ってくれる先輩も自分の花に対して相当な思い入れを持っているため、ただ同じ売り場の後輩だからといって貰えるわけではありません。
"私の花をつけてほしい!"とか"売り上げを抜いてほしい"という希望や期待を持たれるくらいの実力を身につけておく必要があります。
先輩の花を受け継げる売り子自体それほど多いわけではので、一種のステータスでもありますし状況によっては飛躍のチャンスでもあるでしょう。
花をつけてる売り子さんを見かけたら、その裏側にあるストーリーを想像してみるのも面白いかもしれません。
その一つ一つには、いろんなエピソードがあります。
今回は東京ドームの元売り子なおさんにお話を伺いました。

花遍歴
1年目:なし
2年目:自分で購入
3年目:売り場を引き継ぐ先輩のおさがり
4年目:違う売り場の先輩のおさがり
特に決まりがあるとか罰則があるわけではないのですが、暗黙の了解で花をつけるのは2年目からとされています。
なおさんも多分に漏れず、花をつけ始めたのはある程度技術がつきビールに定着できた二年目から。
「2年目になって自分で選んで買い、3年目でエリアを変更してからは、そのエリアを移動することになった尊敬する先輩のお花を頂きました。
4年目からは自分の実力を試したい気持ちもあり、当時の担当売り場とは関係のない、バックネット裏でお世話になった先輩のお花を着けて販売してました。」
(なおさんの詳しいインタビューはコチラ)
売り子の付ける花は、気分でコロコロ変えているわけではないんです。
その時の気持ちや状況や人間関係など、いろんな要素が詰まっています。

花を受け継ぐ効果
・お客様も引き継げる
「先輩方のお花を受け継ぐと、その先輩のお客様方が覚えていてくださり、打ち解けるきっかけになることができたので、お花は私のアピールポイントでもありました。」
となおさんが話してくれたように、ほとんどのお客様は顔や名前と同じように花も覚えてくれているので、先輩が引退して自分が新しく売り場を引き継ぐときなどは、特に重要な役割を果たしてくれます。
・やる気スイッチ
「先輩から受け継いだお花なので、責任感とプライドの象徴でもありました。
ユニホームに着替えてお花をつけるだけでやる気いっぱいになります!」
数多くの後輩の中から自分を選んでくれたという想いを無下にはできないので、気持ちの入り方もいい方向へと変わってきます。
周りからも"あの先輩の花付けてるのに売れないじゃん"とか思われたくないですし、プレッシャーにはなりますが、同時に気合を入れるための役割も果たしてくれます。

たかが花されど花。
「お花を忘れたり壊れて治していてお花がないとソワソワするし安心感もなくて100%の力を出せなかった気がします。
私にとっては可愛いだけのお花ではなく、大袈裟ですがお守りのような感じでした。」
譲ってくれる先輩も自分の花に対して相当な思い入れを持っているため、ただ同じ売り場の後輩だからといって貰えるわけではありません。
"私の花をつけてほしい!"とか"売り上げを抜いてほしい"という希望や期待を持たれるくらいの実力を身につけておく必要があります。
先輩の花を受け継げる売り子自体それほど多いわけではので、一種のステータスでもありますし状況によっては飛躍のチャンスでもあるでしょう。
花をつけてる売り子さんを見かけたら、その裏側にあるストーリーを想像してみるのも面白いかもしれません。
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